色々と定義はあるだろう。
病院で鬱ですねーと言われればそれでOK。
あなたもうつ病だ。
俺の場合。
とにかくまず寝れなかった。
20キロほど痩せた。
皮膚に謎の炎症が現れ、ベロベロと皮が剥けた。
腹が痛くなり、我慢を続けたら盲腸爆裂寸前になり倒れた。
人生初の緊急搬送、緊急手術、緊急入院。
その時ドクターヘリに乗ったのは良い思い出だ。
もちろん自殺についても考えた。
死への憧れは日ごと増した。
鬱とは何か。
心の問題、思考についてはさておき、
物理的、身体的にも死へと寄せる。
これが鬱になって感じた事だ。
内臓は機能をしなくなり、
食事の必要性を感じない。
いくつかの味は感じなくなり、
視界はぼんやりし、色を薄くした。
言語は音としてしか認識出来ず、
嗅覚もはっきりしない。
眠れず、眠っても浅い。
皮膚は剥がれるが、痛みは薄い。
鬱が肉体を蝕むとは思っていなかった。
そして、考える事はマイナス方向であり、
たどり着く結論は、死。
そもそも思考以前の問題として、
身体的に死に近づいている。
結果とすれば心の問題なのかもしれない。
だが、意外にも身体的な方向からも責められる。
これは意外だった事だ。
うつ病はどこからやってくるのか。
何がトリガーなのか。
今もわからない。
この不調は鬱の始まりかもしれない。
俺はうつ病を経験し、
これはまさか。
と思うようになった。
なにもマイナス思考だけが鬱の症状とも言い切れない。
俺は負荷がかかっている状態が嫌いではない。
精神的にも肉体的にもMだろう。
結果的に盲腸の痛みも限界を超えて我慢してしまった。
鬱も精神的我慢の結果だったのだろう。
しかし、発見も多かった。
最初、薬をもらってぐっすり寝れた時。
睡眠の大切さを再確認した。
些細なことが、ごく当たり前に出来る事に感謝できた。
そうなるまでに時間はかかったが。
いずれにせよ、
うつ病には寝る事。食べる事。遊ぶ事。
すなわち、
普通。
と呼ばれる事を、当たり前にする事。
これが大事だった。
他にも、もろもろあるが、
大枠として、まずは主だった事はこれだ。
マイナス思考も、
死について考える事も、
悪いことでは無い。
そもそも悪いとはなんだ?
そう言った話は少しづつ進めよう。
生命活動を諦めつつある状態。
これがうつ病の正体だと思う。
思った。
また思うかもしれない。
今はそれらとも付き合っている。
それが鬱のある暮らし。