月明かりが好きだ。
明るくも、妖しくも、儚くも、
自分の気持ちのありようで、
どうにでも受け取れる。
月明かりが好きだ。
鬱だった時、
まぁ今も鬱になる事はあるが、
鬱に支配されていたときだ。
太陽は強すぎて、
鬱陶しい時もあった。
太陽はこんなにさんさんと降り注ぐのに、
俺は何てダメなんだ。
と思ったりしていた。
対して月。
自分で光っているわけでは無いらしい。
ただの反射だ。
その光は、押し付けるように輝く太陽とは違って、
とても心地よく感じた。
それはたぶん、月も別に光りたくて光っているわけでは無い事、
たまたま地球と言う遮蔽物が無くて、
光が届いちゃったから、
反射しとくわーみたいな、
そんな感じを受け取ったからかもしれない。
主体性を持て。
世の中ではそんな事を言われることが多い。
主体的に。能動的に。当事者意識を持て。
ある側面ではそうだろう。
だけど、いつも太陽的である事は本当に必要なんだろうか。
光ってるヤツに照らしてもらっててもいいじゃん。
そんな光かたもあるんじゃね?
と思うわけだ。
そもそもみんな太陽じゃ、熱くて暑くてたまらんよ。
幸いにして、
人はどっちになるかを、
状況状況で変える事も可能だ。
だから、どっちも使う。
内から湧き出るエネルギーが、
枯渇しない人は良いだろう。
枯渇しちゃったら終わりなのか。
そんな事もない。
エネルギーを放ってるヤツに近づくなり、
少なくとも遮蔽物をどかすか、
自分がずれれば良い。
そうやって得た、淡い光が心地よい状況もある。
昨日が満月だったそうだ。
でも今日も綺麗だった。
今日も見れたら焚火でもしながら眺めようと思っていた。
そしたらちゃんと見れた。
だから焚火をして、
月を眺めた。
そんな事を思った。
島に帰ってから、
この数カ月。
インプットした。
トラックドライバーの時も、
基本的にインプットだった。
だからなのかはわからんが、
アウトプットモードが予期せず訪れた。
俺はバランスが悪い。
どっちかだとどっちかになる。
しばらくそのモードな気がする。
今日はそんな話。
ポエマーモード。
なのである。